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読んでいただきたい!今月のお勧めの本「傲慢と善良」

「傲慢と善良」   辻村 深月 著

「善良」であるが故に、長い間、自分の意思で行動してこなかった真実。
結果として「傲慢」な行動に出てしまいますが、果たしてそれを責めることができるのでしょうか。

「善良」の中に潜む「傲慢」はより醜く見えるかと問われれば私はそうではないと思いました。
だがそうでない人たちにとっての、「自分の意思」というのは本当に純粋な自分の意思なのでしょうか。

知らず知らずのうちにまわりの人間からどう思われるのか、環境や社会、見えないプレッシャーに突き動かされているのではないか。
人間の最も弱い部分に触れたような作品であったと思うと共に仕事もプライベートも人の視線を気にせずに、生きている人こそ本当に自分自身に自信を持って生きている人などではと感じた作品でした。

これから次の世代を担う、20代後半から30代の方に読んで頂きたい作品です。

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