読んでいただきたい！今月のお勧めの本「仮面病棟」

「仮面病棟」　　　知念　実希人 著

拳銃を持ったピエロの覆面を被った男が、コンビニで女性を人質に取り病院に立て籠る。
その病院は老朽化を隠せない5階建てで、刑務所の様で薄気味悪く、身寄りのない意識状態の悪い患者専門の病院である。
そしてその夜、経営者の田所院長、臨時の当直医と看護師2名、そして65名の寝たきり患者がいる中で事件が起きる。

ピエロ男は言う「俺は金が目的だ。殺人犯になりたくないから、全員朝まで大人しくしていろ」
でも、その真実（目的）は衝撃的だった。

仮面を被っているのは、犯人ピエロ男だけではなかった。

アイツもコイツも見えない仮面を被っていた。
もちろん、この病院も題名通り、とんでもない仮面を被っているのだが。。

結構有名な作家さん、タイトルですが、私は初読みの作家さんでした。
とても読みやすく、半分位読んだところで大体の犯人が分かってしまったので正直、もう少し捻って欲しかったです。
ただ、ラストは想像していなかったシーンに感動してしまいました。

皆さん、少しずつ肌寒くなり「読書の秋」「食欲の秋」が近づいてきました。
本は、日常の生活から少し違った世界へ導いてくれます。
心を豊かにする為にも、いつもより多めに本を読んでみられては如何でしょうか。