読んでいただきたい！今月のお勧めの本「日輪の遺産」

「日輪の遺産」　　　浅田　次郎著

物語はバブル崩壊直後。
帝国陸軍がマッカーサーより奪い、終戦直後に隠したという時価二百兆円の財宝。
競馬場で知り合った、ただならぬ佇まいの老人の死から動き出す。

老人が遺した手帳に隠された驚くべき事実が、50年たった今、明らかにされようとしている。
財宝に関わり生きて、そして死んでいった人々の姿に涙する感動作。

今、ロシアのプーチン大統領が踏み切ったウクライナ侵攻によって既存の国際秩序が突き崩されていくような不安が広がっている中
普通に生活できている事が、どれだけ幸せな事なのか今一度考え直し、小さな事でもいいから何かできることはないのか
考えさせられた小説でした。