読んでいただきたい!今月のお勧めの本「フェイク」「輝く夜」
ブログを見てくださっていて、私がお勧めする本を毎回読んで頂いている方から、お勧めの本をもっと増やして頂けないでしょうか。とリクエストがありました。
ありがたいことです。
それにお応えして、今月より数冊お勧めの本を掲載します。
――読んでいただきたい!今月のお勧めの本――
「フェイク」 楡 周平著
銀座高級クラブの安月給ボーイが、移籍してきた人気ママと金に絡む秘密を共有することから始まる物語。
クラブのしきたりや裏側の話など10年以上前の作品でも楽しめました。
詐欺行為、ギャンブル、経済と大金が動く中で、欲はあるけどちょっと純な主人公が躊躇いながらも巻き込まれていく。
対して女は常にしたたか。上手に人を使って裏の裏に手をまわし逃げ道をつくって損をしない。怖すぎる…。
終盤の主人公の密かな復讐はかわいいもんです。
暴力、警察は出て来ず、マネーゲームを楽しめる1冊でした。
「輝く夜」 百田 尚樹著
クリスマス・イブにちょっと陰のある独り身女性達に起こる奇跡の短編集。
物語は少し出来過ぎていてファンタジー色も強いのですが、クリスマス設定なのでそれも許容範囲。
薄幸の女性が幸せになる様は心温まり、希望を感じさせてくれます。
さくっと読むにはちょうどいい作品でした。