読んでいただきたい!今月のお勧めの本「スリープ」「デッドエンド」
「スリープ」 乾 くるみ著
「目覚めたら30年後の未来だった」という近未来SF的な設定ですがただのSFに終わらないところがさすが乾くるみで、オチは衝撃的と同時に、ぞっとさせられました。
ヘタなホラーよりもよっぽど怖いです。「行き過ぎた科学への警鐘」がテーマになっていて、
「こんな未来が来たら嫌だな、でも来ないとも言いきれないな」と背筋が冷える思いがしました。
「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」
ジュール・ヴェルヌの言葉を思い出しました。
「デッドエンド」 柴田 哲孝著
IQ172、経産省を経てフリーの記者だった笠原は、2年前の妻殺害で服役していた刑務所から脱獄します。
ある目的のために…。
「なぜ公安の自分が?」
と疑問に思いながらも笠原を追う田臥は数々の不審な点にぶち当たります。
そして笠原の娘が何者かに誘拐され・・。
2年前の事件には何が隠されているのか。
犯人を追い詰める笠原の、断崖のボルダリングのシーンは圧巻。
笠原の娘の行動も目が離せませんでした。
主人公みたいに、「頭の回転が早い」「視野が広い」「冷静」
IQが高くなくても訓練でどうにかなるものなのか。。。