せめて気分だけでも・・
コロナウィルスの影響で「不要不急」の外出を控えるよう呼びかけられていますが、春と言えば、入学、入社や「サクラ」「お花見」など頭に浮かんできます。
今年は呼びかけ通り、週末もほぼ家にいて、お花見は出来ませんでしたが、こんなご時世だからこそ、日本の国花と言っても過言ではない桜を愛でて、癒されたいものです。
先日車を走らせていたら見事な桜の木が目に留まり、一枚撮ってみました。
来年は桜の木の下をゆっくり散歩したいなと思うことでした。
さて、今月のお勧めの本ですが
雫井脩介さんの「つばさものがたり」です。
天使が見える叶夢と、体を癌に蝕まれていくパティシエの小麦。
小麦の頑なさがほぐれていく様子と、問題児扱いだった叶夢の話が要となっていく様子がだんだんまとまっていきます。
叶夢が教えてくれるレイの様子がとても微笑ましく、天使なのにやんちゃなガキんちょのイメージがよく表現されています。
どの登場人物もいい人ばかりなのが現実的ではない気もしますが、それでも読んで良かったと思えます。
切なく悲しい結末ですが、最後まで希望に満ち溢れていました。