読んでいただきたい！今月のお勧めの本！「いつか、虹の向こうへ」

「いつか、虹の向こうへ」　伊岡　瞬 著

「尾木遼平」46歳、元刑事。
ある事件がきっかけで職も妻も失ってしまった彼は、売りに出している家で３人の居候と奇妙な共同生活を送っている。
そんな彼の所に家出中の少女が新たな居候として転がり込んで来た。

若い女性との出会いで、その後の関係を描いていく物語かと想像していたら全然違っており、良い意味で予想が外れた。

同居人たちとの奇妙な共同生活の理由が徐々に遡って明らかになっていくとともに、時が進む中で繰り広げられるやくざとの駆け引きや、意外な犯人へとたどり着く道のりが非常に複雑で面白かった。

いつか、虹の向こうへ！

読み終わったあとに改めてタイトルを見ると、寂しいながらも優しい気持ちになる作品でした。